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猪俣淳
INOMATA KIYOSHI

猪俣淳

株式会社アセットビルド 代表取締役

世界水準のメソッドで、
オーダーメイドの不動産投資を誰にでも。
不動産・建築業界の最前線で30年。50歳を過ぎて不動産投資のサポート・コンサルティングを専門に行う株式会社アセットビルドを立ち上げた猪俣淳氏。圧倒的な経験値とノウハウで顧客の資産形成を実現する一方で、同業界のプロに向けた教育や講演活動も精力的にこなしてきた。業界に新たな1ページを残すそうと奮闘する猪俣氏の挑戦に迫ってみたい。
猪俣淳
個別コンサルティングは90分・完全無料

これまでのコンサルティング実績はのべ3千数百件を超え、顧客には企業経営者や金融・不動産投資のプロも少なくない同社。AM(アセットマネージャー)=投資家の代理人として、個人・法人を問わず幅広い視点から「不動産による資産形成」をサポートしている。

「個人投資家の方々に個別のコンサルティングを提供し、まずは90分間で現状を把握しながら目標や目的を達成できるよう方向性を決めていく。これを無料で行います。あとは希望される方に収益物件の購入や売却、建築、リフォーム、ローンの借り換え、運用といった業務を一人ひとりに合わせてサポートしていくのが当社の仕事です」

30年間、不動産・建築業界でキャリアを積んだ後、2015年に株式会社アセットビルドを立ち上げた猪俣氏。50代、満を持しての起業だった。年齢のことが頭をよぎったが、58歳で理想の生命保険会社を興した出口治明氏と話す機会をもち、背中を押されたという。

猪俣氏が保有する不動産・建築・賃貸管理・相続・金融・保険等、不動産投資関連の資格は実に31。経験値とロジックには自信があった。なかでも2006年に取得したIREM(全米不動産管理協会)の『CPM』(認定不動産経営管理士)、2012年に取得したCCIM-Institute(米国認定商業不動産投資顧問協会)の認定資格『CCIM』という「プロパティマネジメント」と「アセットマネジメント」それぞれの最高峰資格に加え、一級建築士でもあることは最大の強み。同社の社員も全員がCCIM、CPM、宅地建物取引士などの複数資格をもっている。

また猪俣氏は、自ら物件の購入・運営・資本改善・売却を行う不動産投資家であり大家でもある。初めて手に入れたのは自宅マンション。弱冠23歳のときだった。その後、25歳で新築建売住宅を買い、30歳で土地を探して注文建築を建て、このときは設計も手がけた。
収益物件は築30年の中古アパートを39歳の時に購入。これを皮切りに新築・中古を取り混ぜ6棟46室(年間家賃収入約3,000万円)まで買い進め、その後、物件を入れ替えて居住系、商業系、事務所系、戸建、区分など多様な投資を行ったこともあり、そのプロセスで経験したすべてが現在の仕事に役立っているという。

猪俣淳
すべては顧客の利益と業界の地位向上のために

近年はCCIM-JAPAN(CCIM日本支部)会長、IREM-JAPAN(全米不動産管理協会日本支部)執行部理事そして10年以上にわたる両協会認定のインストラクターとしての活動に加え、業界のプロフェッショナルに向けて教鞭を執る機会も増えてきた。その傍ら、大手ハウスメーカーや新聞社などの依頼を受けて全国で講演活動を精力的に行っている。「不動産業界の地位向上に役立ちたい」というのが猪俣氏の原動力だ。

「収益不動産を扱う会社は数多くありますが、投資家の立場に立ってリスク許容度や目標・目的に沿った提案ができる業者、投資判断を正しく行うための分析スキルを身につけた業者は極めて少ないのが今の日本の不動産投資業界の現状だと考えています。収益物件を扱う会社やスタッフ、そして投資家でさえも、修正内部収益率(MIRR)や資本蓄積、投資基礎といった分析的な投資判断を理解している人は皆無と言ってもいいくらいですから」

一例をあげれば、投資判断で重要な位置を占める「空室率」。よく引き合いに出される総務省統計局の住宅・土地統計調査による空室率も5年ごとに訪れる、調査年の10月1日時点の数字でしかない。実際の空室率は年間を通じた解約数や募集期間から算出することができるが、顧客が知らなかったというのならまだしも、プロと言われる不動産業者がこういった基本的なことを学ぶ機会をもたず、誤った数字を根拠として物件を薦めているケースもまだ少なくないという。

「『当社は管理部門もあるのでウチで責任を持って管理(あるいは借り上げ)できる物件しか売りません』と唱う会社もありますし、それは多くの投資家に安心感を与えます。しかし裏を返せば、より優秀なサービスをより低コストで提供するほかの管理会社に頼むとか、自主管理で済ませるといった選択肢を失ったり、その会社が管理業務を提供できる地理的な制約等で投資機会を失う可能性があったりという側面を無視することはできません。また、売買と賃貸管理を同じ会社が行うという行為は、投資家に対して利益相反をもたらす可能性もあります。「投資家の代理人」としてAM(アセットマネージャー)が取るべき立場は、例えば、その物件の管理・運営にはどの会社に依頼するのが最も優れているかといったフェアな判断を提供することであって、それは投資家の目的である“利益の最大化”をはかるための大前提であると信じています。自社の利益だけを追求せず、相手を尊重し、利益をもたらすことで、それ以上の利益がもたらされる……というのは、不動産投資にかかわらず商売の基本だと思っています」

人々の人生に大きな影響を与え、高い専門性が求められる不動産業。人生100年時代を迎え、不動産への関心はより高まりを見せている。そんななか、業界の価値をさらに引き上げるべく、プロ向けの講演やインストラクションを通じて啓蒙活動を行い、本来の正しい不動産投資分析スキームの普及に努めてきた猪俣氏。そんな彼の挑戦は、今まさに始まったばかりだ。

猪俣淳

株式会社アセットビルド 代表取締役
https://www.asset-b.com/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。