精度の高い自動化処理技術が最大の武器
「従来のERP導入におけるボトルネックだった情報収集と入力の手間を、自動化処理によって突破したこと。それが弊社の最大の強みです」と語る、株式会社Blue Tiger Consulting(ブルータイガー・コンサルティング)代表取締役の趙凡氏。企業の経営資源を統合的に管理し、経営の効率化を図ることのできるERPは、大手で未導入の企業はほぼないが、中小企業となると導入率は一気に下がる。
「日本には年商50億以下の企業が300万社以上ありますが、ERPの普及率は5〜10%といったところでしょう。その理由は人員コストにあります」
趙氏によれば、ERPを導入する場合、通常はデータの入力やシステムの保守のために社員数100人の企業ならその1割、10人編成のチームが必要だと言う。
「そしてIT分野への投資は前年度の売上げの約1%が平均値で、年商25億なら2500万になりますが、これではITチームを組むには予算が足りません」
人手を要する一番の要因は、何と言っても経費の精算書や請求書をはじめ、社員から提出されるさまざまな書類のデータをシステムへ入力するのに時間と手間がかかってしまうことだ。「その点弊社がご提供するサービスでは、たとえば経費精算なら領収書の写真を撮って、ZOOMやマイクロソフトTeamsのチャットにその写真を送ればそれで完了。いちいちキーボードで入力し直さなくても、AIがその場でERPシステムにつなげて自動入力してくれます。またメールボックス内の検知機能によって、見積もりや受発注のやりとりから互いの合意が得られた時点で注文書などを自動登録し、直接ERPに上げることもできます」
メールは決まったフォーマットで作成しておく必要もなく、AIが本文から判断してくれるという。その他にも、ECサイトとの売上げ情報データ連係など、クラウドERPと他の各種クラウドサービスの違いを意識することなくシームレスに利用できるクラウド統合サービスを提供している。こうした自動化処理技術に加え、保守メンテに関しても手厚くフォローするため、社内に特別にITチームを編成する必要がなく、その分ローコストでクラウドERPを導入することを可能にしている。
「また弊社も扱っているオラクルのNetSuiteやマイクロソフトのDynamicsは多機能で高性能な分、年間の使用料も高額です。そこまでのスペックが必要ないというより小規模な企業向けには、自動仕分けやキャッシュフロー計算書など必要最低限の会計レポートができる独自のミニERPや、さらにERPなしで自動処理したデータをExcelの形で出せるサービスもリーズナブルな価格でご提供しています」