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山本祐也
YAMAMOTO YUYA

山本祐也

合同会社FIELD 代表社員

SEO対策を一瞬で解決。生成AIを用いた、0からのWEBサイト構築サービスを展開
⽣成AIを用いた特許技術により、SEO高順位を獲得するメディアを瞬時に作成。制作時間とコストを大幅に削減するSEO対策の救世主「Stelmah(ステルマッハ)」。この画期的サービスの開発を手掛けた合同会社FIELDでは、変革を生み出す社員教育が徹底して行われている。代表社員の山本祐也氏に話を聞いた。
山本祐也
画像はイメージです。
SEOメディア制作工程を⾃動化。ライター、ディレクター要らずでサイトが完成

ユーザーがキーワード検索をしたとき、上位表示される「SEO対策」に頭を悩ませる企業は多い。ウェブサイトの開発費用やコンサルティング費用には数百万円から一千万円がかかるが、それでも思ったように結果が出るわけではないからだ。
この悩みを一瞬で解決する、夢のようなツールが開発された。システムの企画、開発、運用、コンサルタントを手掛ける合同会社FIELDで開発された特許技術に基づき、一連のSEOメディア制作工程を⾃動化するサービス「Stelmah(ステルマッハ)」だ。

通常、WEBサイトに記事を投稿するにはカテゴリー選定、記事構成、文章作成、記事入稿、HTML作成、画像作成、引用貼付などの作業が必要になる。StelmahはSEOで順位を上げたいキーワードを入力するだけで、これらの作業を数秒で済ませ、さらに定期的な記事更新も自動で行う。必要なのは、1位にしたいキーワードの選定だけ。ライターもディレクターも必要ない。

「コンテンツをAIで作成するツールはいくつかありますが、Stelmahはコンテンツだけでなくサイト自体を0から生成することができます。誰もコンテンツを書いていないような競合の少ないキーワードではなく、すでに多くの競合サイトが存在するキーワードで1位を獲得できています。加えて、関連ワードも好順位に反映される点がStelmahならではの特徴だと思います」と山本氏は言う。

コストや時間を大幅に削減したことで、これまで SEOコンテンツの制作になかなか踏み出せなかった中小企業にも手が届くようになった。山本氏は「世の中には会社の規模は小さいけれども素晴らしい技術をもち、日本や世界を変えたい、という熱意にあふれた経営者がたくさんいます。そういったものづくりの会社は純粋に応援したい。今後はStelmahの価格を大幅に下げ、月1万円でだれでも使えるような世界を実現していきたいと考えています」と力強く展望を語る。

さらに、現在はLP(ランディングページ)をAIで生成する技術の特許を申請中。訪問者が最初にアクセスするページなだけにその役割は重要で、制作には通常数週間から数か月かかる。この作業を自動化し、 1分で終わらせるサービスを近く提供予定だ。

山本祐也
刷新的なビジネスのアイデアを生み出す社内教育

実は、Stelmahは山本氏ではなく、現場の社員が発明したものだ。「ある日、9割くらい完成した状態で見せられて、『現時点で出来る限りSEOのロジックが反映されているのですが、これに足りない技術を付与するために他にどの機能を追加するべきでしょうか』と相談されました。
弊社はベトナムに研究所があり、SEOのコアデータやロジックとなるものが保管されています。ただし他の社員はそれを見ることはできないので、『その状態でここまで仕上げたのか』と驚きを隠せませんでした」と山本氏は当時を振り返る。

同社には、直接の顧客がいなくとも、新しい技術やビジネスのアイデアを社員が積極的に提案する文化があるという。それを可能にするのが、複数職種で一流を目指す教育方針。山本氏を含め、社員全員が営業、マーケティング、デザイン、コーディング、開発、インフラを学び、どの職種に就いても食べていける水準までスキル向上に励んでいる。

「IT業界は日進月歩。常に新しい技術やマーケティング手法を追い続けないといけない。できることが増えると物事を俯瞰的かつ繋げて考えることができるので、新しいアイデアが生まれやすいのだと思います」と語る山本氏。全員未経験から採用し、自身が教育するのだという。

こうした全方位型のスキルは、顧客の課題解決にも一役買う。ほとんどの企業は労働時間の短縮やパフォーマンス向上のためにAIを導入する重要性を認識しているだろう。しかしその切迫感は企業や個人により大きく異なり、知識やスキル、使いこなせるソリューションにこれまでにない格差が生まれている。同社では「顧客が感じている課題が本当に正しいのか」から深掘りし、最適な企画提案を行う。現状分析やソリューション、マーケティングへの理解が甘いと、そもそもの前提が間違いであることが往々にしてあるからだ。

「顧客の要求通りにやると、その事業は大抵失敗します」と山本氏は断言する。そのため、単なるシステム設計には終わらず、顧客の新規事業を一緒につくることが多いという。変化の激しい時代を生き抜き、新たな価値を創造するために、山本氏が自らに課すのは「1日16時間以上の学び」。
これはスキルの習得だけでなく、休日の美術館めぐりや旅行、会食など、「遊び」を通じたアウトプットの時間も含まれる。

「実際に体験すると引き出しが増える。理解できること、実現できることが増えれば、身近な人を助けることができる。実を言うと、僕は社会貢献や世界平和にはそれほど関心がありません。漠然としたものよりも、目の前にいる人を助けたいと思うから」
一緒に働く仲間を信頼していることから、「会社」という形にもこだわりがないことを明かす。手間や時間、費用を削減して助けを求める人物に貢献するため、人の力とAI技術を掛け合わせたソリューションの開発に挑み続ける。

山本祐也

合同会社FIELD 代表社員
https://field.asia/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。