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柴田リエール
SHIBATA RIEIR

柴田リエール

リエール株式会社 代表取締役CEO

人がいつまでも若々しく輝くために、
民間での“再生医療”の普及を目指す。
再生医療の技術を活用した化粧品の開発・販売や、御年95歳を超えた現在も若々しく活躍するドクター中松氏が発明した製品の販売など、美容と健康の総合商社として事業を行うリエールグループ。創業者であり、現在はグループのCEOを務める柴田リエール氏は、2歳からクラシックバレエを始めて国内やフランスで数々の舞台に立った後に引退。慶應義塾大学経済学部で学んだ後は海外に渡り、大手化粧品会社などでスキンケアの基礎や経営マーケティングを学んだ。
柴田リエール
画像はイメージです。
再生医療の普及を目指して

「もともと若くして起業したいと考えており、バレエは21歳で引退することに決めました。起業に当たっては、自分がもっとも興味があることは何かと考えて、美容と健康の領域でビジネスを始めることにしたのです。最初は医療機器の輸入卸販売からスタートし、その後にオリジナルブランド商品の企画製造なども行うようになりましたが、当初から一貫しているのは、科学的根拠があり、自分自身が体験して効果を実感することができたものだけを扱うこと。老若男女を問わず、多くの方に知っていただきたいと思える商品を提供し、それぞれの顧客に合ったアフターフォローを行うことも大切にしてきました」

同時に、イスラエル発祥の護身術であるクラヴマガのインストラクター資格を日本女性として初めて取得。プロ格闘家や一般の人々に向けた格闘技や護身術の指導、メディア出演など、活躍の場を広げてきた。
そんな柴田氏が他社に先駆けて早くから注目してきたのが、ヒトの肌などの組織を再生する力をもつ再生医療を応用した、従来の化粧品のレベルを上回るような商品だ。
「再生医療や幹細胞というと、一般の方には理解しづらい部分があります。また、名ばかりの製品や、有効な量に足りない成分しか入っていない商品が巷に溢れてしまっている状況もあり、再生医療化粧品の概念や効果がきちんと伝わっていないことも感じています。そこで当社では、確かな製品の販売やクリニックの医師などへの啓蒙、私たち自身が分かりやすい言葉でお客様に再生医療の概念を説明する活動などを通じて、誰にとっても手が届きやすい再生医療の普及を目指しています」

たとえば同社が取り扱う「MATRIX」シリーズには、ヒトの幹細胞を培養する過程で発生する上澄み液である”間葉系幹細胞培養上精液“が配合されている。
「間葉系幹細胞培養上精液とは、お米を洗った際に出るとぎ汁のようなもの。捨ててしまうとぎ汁には、実は多くの栄養素が含まれています。同様に、間葉系幹細胞培養上精液にも、幹細胞から分泌された細胞の増殖などを促す多くの物質が含まれているのです。それらの有効成分を体の中の狙った場所に届ける技術が、薬剤などでも使われるドラック・デリバリー・システム。当社で扱う製品は、すべてそうした医療レベルの技術で開発されたものなので、お肌や体を内外から若々しく保つ高い効果が期待できるのです」

柴田リエール
人々の健康寿命を伸ばすことに貢献

かつて「人生50年」と言われた日本人の平均寿命は男女ともに伸び続け、いまや70代や80代でも元気に日々を過ごす人々の姿を、あらゆる場所で当たり前のように見かけるようになった。
「ヒトが本来もつ力で細胞を再生させる再生医療が普及すれば、多くの人が100歳になっても若々しく過ごせるようになるのではないでしょうか。日本が長寿の国でありながら世界から悲観的な目で見られるのは、介護費用をはじめ、高齢者にかかる医療費の問題などが大きいのでは。日本で再生医療が普及し、多くの人々が健康で長生きできるようになれば、国としても活力を取り戻すことにつながります。もちろん個人のレベルで考えても、第2の人生だけでなく第3の人生、第4の人生と、若々しく元気であれば、何歳になってもずっと楽しく過ごすことができる。再生医療が普及した先には、そんな素晴らしい未来が広がっているのではないかと期待しています」

そんな柴田氏の話を裏付けるように、日本では老化細胞を除去する薬であるセノリティクスの開発が進み、世界の研究者から注目を集めている。また、「老化細胞を除去して健康寿命を延伸する」というテーマが、破壊的イノベーションを目指す内閣府のムーンショット型研究開発事業に採択されるなど、再生医療による健康寿命の延伸には日本政府も大きな期待を寄せている。

「再生医療には病気を予防・治療する力に加え、人が若々しさを保つための大きな力も秘められていると考えます。そうした再生医療がもつ力を、身近な化粧品やサプリメントなどの製品で多くの人々に伝え、日本や世界の人々の健康寿命を伸ばすことに貢献するのが私たちの使命。今後は、日本だけでなく海外へも商品を展開することで、世界中に再生医療を根付かせていきたいと考えています」
日本や世界で再生医療が当たり前のように広がる未来の先駆けとなるために、今後もグループとしての情報発信などを積極的に行っていきたいと話す柴田氏。100歳でも若々しく暮らせる未来を目指す、リエールグループの挑戦に注目だ。

柴田リエール

リエール株式会社 代表取締役CEO
https://rieir.jp/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。