再生医療の普及を目指して
「もともと若くして起業したいと考えており、バレエは21歳で引退することに決めました。起業に当たっては、自分がもっとも興味があることは何かと考えて、美容と健康の領域でビジネスを始めることにしたのです。最初は医療機器の輸入卸販売からスタートし、その後にオリジナルブランド商品の企画製造なども行うようになりましたが、当初から一貫しているのは、科学的根拠があり、自分自身が体験して効果を実感することができたものだけを扱うこと。老若男女を問わず、多くの方に知っていただきたいと思える商品を提供し、それぞれの顧客に合ったアフターフォローを行うことも大切にしてきました」
同時に、イスラエル発祥の護身術であるクラヴマガのインストラクター資格を日本女性として初めて取得。プロ格闘家や一般の人々に向けた格闘技や護身術の指導、メディア出演など、活躍の場を広げてきた。
そんな柴田氏が他社に先駆けて早くから注目してきたのが、ヒトの肌などの組織を再生する力をもつ再生医療を応用した、従来の化粧品のレベルを上回るような商品だ。
「再生医療や幹細胞というと、一般の方には理解しづらい部分があります。また、名ばかりの製品や、有効な量に足りない成分しか入っていない商品が巷に溢れてしまっている状況もあり、再生医療化粧品の概念や効果がきちんと伝わっていないことも感じています。そこで当社では、確かな製品の販売やクリニックの医師などへの啓蒙、私たち自身が分かりやすい言葉でお客様に再生医療の概念を説明する活動などを通じて、誰にとっても手が届きやすい再生医療の普及を目指しています」
たとえば同社が取り扱う「MATRIX」シリーズには、ヒトの幹細胞を培養する過程で発生する上澄み液である”間葉系幹細胞培養上精液“が配合されている。
「間葉系幹細胞培養上精液とは、お米を洗った際に出るとぎ汁のようなもの。捨ててしまうとぎ汁には、実は多くの栄養素が含まれています。同様に、間葉系幹細胞培養上精液にも、幹細胞から分泌された細胞の増殖などを促す多くの物質が含まれているのです。それらの有効成分を体の中の狙った場所に届ける技術が、薬剤などでも使われるドラック・デリバリー・システム。当社で扱う製品は、すべてそうした医療レベルの技術で開発されたものなので、お肌や体を内外から若々しく保つ高い効果が期待できるのです」