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迫佑樹
SAKO YUKI

迫佑樹

株式会社スキルハックス 代表取締役

確かなスキルと知識は、人生の自由度を高めてくれる
WEBアプリ開発やサイト制作のためのプログラミング、ブログやSNS運営、動画編集など、現在、需要が高まっている各種ITスキルを、動画コンテンツで効率的に学ぶサービスを提供するスキルハックス。代表の迫佑樹氏は事業を通し、自由度の高い働き方、そして生き方を発信する。意欲溢れる若きエンジニア兼経営者が見据える、来るべき社会の姿とはーー。
迫佑樹
学びたい人と優れた講師が出会う場

ビジネススキルとして年々注目が高まるプログラミング。初等教育にも取り入れられるなど、学習者は急増している。しかしその習得には数々のハードルがあり「挫折」が多いのも現実だ。とくにスクールに通う時間的、経済的な余裕のない独学者は、体系的な学びの機会が少なく、またモチベーション維持が難しいことが課題となる。

『SkillHacks』は、プログラミング教育の新たな形。主な教材は10分から20分、100本以上の動画コンテンツで、初心者でもアプリ開発やWEBサイト制作など需要が高いスキルを網羅的に、効率よく身に付けられると話題となっている。学生からビジネスパーソン、主婦、高齢者まで、多様な受講者から評価されている。

魅力は「挫折させない」工夫の数々。代表の迫氏の、自分自身の学習体験と豊富な指導経験を生かし、独習の際に多くの人がぶつかる要所要所で、講師と一緒にプログラムを書いているかのように動画を作り込む。またLINEで質問が無制限にでき、オンライン講座に欠けがちになる双方向性を確保。さらに、質問の多い項目の動画を素早く作るなど内容を絶えずブラッシュアップする。

『SkillHacks』の成功に伴い、講座は随時追加。ブログ収益化を指南する『Blog Hacks』、YouTube動画編集の『Movie Hacks』など新サービスが続々登場している。これらの教材は、それぞれの専門家から講義動画を募集しているのも特徴だ。講師を厳格に審査し「Hacks」シリーズとしてリリース、企画や広告戦略などを請け負うことで、講師とWIN-WINの関係を作り上げている。

「ビジネスモデルは、学習塾などオフラインのフランチャイズシステムをオンラインに応用したものといえます。教室やリアルタイムの授業がないことで、家賃や人件費を抑えられ、受講者は格安で質の高い授業を受けられ、また『Hacks』ブランドを使うことで講師も報酬を効率よく稼げます」

能動的に学ぶ人に向け、質の高い知見を提供する同社の事業はさらに発展。2019年にサービスを開始したのが、ITに限らずビジネスから生活、芸術やスポーツなど、分野を制限せず、各界の講師が制作した教材を販売できる知識共有プラットフォーム「Brain」。リリース直後から月300万PVと驚異的な数字を記録し、認知度を上げ続けている。

迫佑樹
「面白い」でキャリアを選択する働き方

迫氏の活動の原点は、学生時代にプログラミングの楽しさ、可能性に魅せられたことだ。大学は機械・ハードウェアの専攻だったが、苦心してプログラミングを習得。在学中から一般企業の開発案件を多数請け負うようになった。さらに業界未経験の学生がフリーのプログラマとして活躍するまでのノウハウをSNSやブログで紹介したところ話題を呼び、大学を中退、起業を決意した。

「私は自分の経験から、スキルと知識は、働き方の選択肢を増やし、人生の自由度を高めてくれると確信しています。これからますます、時間や空間にとらわれず、組織に依存せず、自分の個性をマネタイズできる仕組みができていく。そんな時代に向け、確実なスキルを効率よく学ぶお手伝いをしていきたいと思っています」

迫氏の仕事もまた、経営が軌道に乗るとともに自由に広がっている。オンライン講座を主業務としながら、飲食店や美容室の経営、販売・マーケティング戦略のコンサルティング、物販事業なども積極的に展開している。

最近では、あるコンベンションで試食した和牛ウインナーのおいしさに感動し、販売戦略全体のプロデュースをもちかけ、受注した。
「魅力的な商品にもかかわらず、全国での販売をしておらず地元に卸しているだけでした。通販や広告運用、SNS展開やフリー戦略などを行えば、売上が伸びることがはっきり見えました。売上のためにすぐにできる手段を実施していない、もったいない企業は全国に無数にあると思っています」
販売事業を手掛ける際、教育事業でのつながりで、受注システム開発やパッケージデザインなど、優れた技術を持つ人材とチームを組めるのも強みとなっている。

メインの教育事業については、意外な見通しを明かす。
「オンライン講座は、無店舗であることが強みですが、これまで蓄積した『教えるビジネス』のノウハウを逆に取り入れ、リアルなスクールを横展開できるモデルを構想しており、現在準備を進めています」

多面的な視点で日々経営に深みを持たせる迫氏。新たな事業に乗り出す際の、判断基準について「どのような事業でも見方は同じ。その事業の、広告費をはじめとした販管費を上回る売り上げを作れるか。投資判断では、変数を3つくらいに絞って、シンプルなロジックを組み立てて勝算を考えます。知らない世界を知りたいという知識欲は常にありますが、経営はギャンブルではないので、自分自身で理解できないものには手を出さないようにしています」と語る。

「すべての事業の原動力は『面白い』こと。それは学生のころプログラミングが楽しくてしかたなく、夢中でコードを書いたころから変わっていません」
自由な働き方、生き方とは、言い方を変えれば自分自身の「面白い」に素直に従って生きること。迫氏の生き生きとした表情から、そんなメッセージを感じ取ることができた。

迫佑樹

株式会社スキルハックス 代表取締役
https://skill-hacks.co.jp/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。