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新岡彰
NIIOKA AKIRA

新岡彰

株式会社新岡興業 代表取締役

世界進出という未来を描きながら、
建築現場の足場で最高品質を追求する。
たった一人での創業から社員を10名以上にまで増やすなど、関東圏での高品質な足場工事で急成長する新岡興業。品質へのこだわりやともに働く社員たちへの想い、そして未来を見据えた破天荒なビジョンまで、同社の成長の源泉と将来的な展望を、若きリーダーである新岡彰代表に聞いた。
新岡彰 ※画像はイメージです
残るものではないからこそ、真摯に品質を追求する

茨城県つくば市を拠点に、北関東から東京、神奈川エリアまで、幅広く足場工事一式を請け負う株式会社新岡興業。代表取締役の新岡彰氏が、同社を立ち上げたのは2014年のこと。以来、着々と顧客や仕事を増やし、現在はスタッフ10名以上を抱えるまでに成長した。

架け(設置)払い(撤去)とも呼ばれる通り、設置と撤去を繰り返す足場工事の仕事は、一見すると単調で地味な作業にも見えるが、日本では一般の家屋からマンション、大規模な施設まで、あらゆる工事で足場の仮設が必要とされ、全国各地に数多くの足場工事業者が存在する。そうした同業者の中で輝きを放ち顧客に選ばれる存在になるために、新岡氏が真摯に貫いてきたのが「品質」へのこだわりだ。

「経験があれば足場は誰でも組めますし、建築物のように後世に残るものでもありません。だからこそ、それなりの仕事をしているだけでは、数ある同業者に埋もれてしまいます。そこで当社が重視したのが、施工の質とお客様の使いやすさに徹底的にこだわること。安全面はもちろん、大工様や塗装業様など、どの業者様がその足場を使うのか、自分たちでイメージする。あるいは、実際に現場に入る業者様の工事内容や身長に合わせて作業板の高さを変えるなど、現場の状況に応じたきめ細かな設計・施工を行っています。」

そもそも新岡氏が足場の仕事に向き合ったのは20歳の頃。
「私は男ばかりの3兄弟なのですが、当社で専務を務める弟、そして別会社で仕事を続ける兄も含め、全員が足場工事の仕事に就いています。足場工事の仕事を始めたのは、やりたいことも見つからずに過ごしていた自分に、先に現場に入っていた兄が声を掛けてくれたことがきっかけ。そこから複数の会社で経験を積み、独立を目指すようになりました」

その後、28歳で個人事業主となり、33歳で株式会社新岡興業を設立した。
「私は5年を一つの単位として考えています。当初は35歳での法人登記が目標でした。40歳になるまでの次の目標としては、現在の足場工事を主体にしつつ新たな事業を展開したいと考えています。」

新岡氏がそう話す背景には、現在の社員とともに、会社を永続的に成長させていきたいという思いがある。

「今のスタッフは10代から30代が中心で、皆がこの会社で長く働こうという意志をもってくれています。とはいえ、足場工事には体力が必要で、誰もが何歳になってもできるものではありません。だからこそ、年齢を重ねた社員が活躍できるような別事業を創出していきたい。今は自分のもっている技術をスタッフに伝えて彼らに現場を任せ、自分は経営者として会社が次のステップに向かう準備をしているところです。」

新岡彰
JCIへの参加が、経営者としてのターニングポイントに

現場で先頭に立って指揮を執る親方から、会社を発展させるために手腕を振るう経営者へ。事業についての意識を大きく変えることになったきっけが、約3年前から参加するJCI(日本青年会議所)での活動だ。

数多くの政治家やビジネスエリートを輩出するこの組織は「個人の修練、社会への奉仕、世界との友情」を信条とする青年経済団体。日本には全国で約700の青年会議所が存在しており、20代から30代の企業経営者などを中心とする有志メンバーが、街づくりや人づくりなどに関わる、様々な活動を行っている。

「活動を通じて同年代の多くの経営者たちと出会い、社長としての心構えや時間の使い方など、多くのことを学びました。自分にとってJCIの活動に参加したことは、一つの大きなターニングポイントになったと思います。」

新岡氏は自らが参加する常総青年会議所で、来年には41代の理事長を務める予定だ。理事長就任の準備として掲げたスローガンは「破天荒」

「破天荒には、これまで誰も成し遂げていないことにも挑戦するといった意味があります。JCIでの活動で様々な挑戦をし、達成することで各メンバーが成長し、そこで得た経験や自信を、仕事や地域貢献に活かしていく。そんな思いを込めて、スローガンを決めました。」

JCI(ジュニア・チャンバー・インターナショナル)の名の通り、青年会議所は国際的な団体であり、そこでの人脈は世界にも通じていく。

「JCIで活動をしているうちに見えてきたのが、足場工事での世界進出というイメージでした。今も世界には竹や丸太で足場を組む国があるそうですが、たとえばそうした国に、メイドインジャパンの足場工事の技術を広めていきたい。世界進出を果たした日本の足場業者はまだいないと思いますが、だからこそ挑戦する価値があると考えています。世界に日本の足場を架けるという大きな目標に向かって、仲間であるスタッフとともにチャレンジしていきたいと思っています。」

まさに破天荒なビジョンを掲げ、全身全霊をかけて挑んでいく。新岡氏がリーダーとして体現するその姿勢は間違いなく、新興企業である同社が躍進する原動力になるだろう。

新岡彰

株式会社新岡興業 代表取締役
https://niioka.co.jp/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。