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中村 学
NAKAMURA MANABU

中村 学

アイティアスリート株式会社 代表取締役

スキルアップ支援などによって
エンジニアの理想的な環境を追求
通信ネットワークとデータを守るためのセキュリティは企業の生命線。しかしテレワークが普及し、従来型のシステムではデータ保護の品質が保てなくなっている現状があるにも関わらず、ICT技術者は人手不足が加速している。そこでエンジニアが働きやすい環境を整えることで業界を活性化しようとしているのが、東京のアイティアスリート株式会社だ。
中村 学
画像はイメージです。
若いエンジニアたちに仕事の楽しさを感じさせてあげたい

「通信ネットワークの専門家集団」として、オフィスや工場の新規開設などに伴うネットワーク環境の構築やICTインフラ、セキュリティシステムなどの設計導入を手がけるアイティアスリート株式会社。クライアントに対して最新のシステムについて適正なコストを提示し、納得できる品質チェックをもって納品することを重視し、情報通信戦略の立案から機器の導入まで、ワンストップで行うことができる点を大きな強みとしている。

「当社のビジョンは『エンジニアを幸せにする』ということです」と語る、代表取締役の中村学氏。中村氏は前職時、IT関連のスタートアップ企業にITインフラの責任者として入社した。会社はわずか1年で社員が数人から100人以上になるほど急激に成長していったが、その一方で、エンジニアとして入社してきた若い社員が不満や悩みを抱えながら仕事をしている状況を目の当たりにしていた。

「会社としては成功していたのかもしれませんが、手当たり次第に案件を取ってくる営業方針のため、若い社員たちに思い描いていた仕事とはかけ離れた仕事を割り振らなければいけないことも多々ありました。ある程度は仕方ないことかもしれませんが、エンジニアとして入ってきたのに、畑違いのWebディレクターの仕事を押し付けられている社員までいたのです」
問題点を指摘して営業と何度も衝突することもあったが、改善することは適わなかったと中村氏は振り返る。

そうした反省から、「規模は小さくても、エンジニアがいきいきと働ける会社を自分で作りたい」と考えたのが、アイティアスリートを立ち上げた一番の動機だ。「同じころに商社やシステム会社から管理職としてのオファーもいただいていたので、正直心が揺れました。しかし、若いエンジニアたちに仕事の楽しさを感じさせてあげたい、自分ひとりの生活で精いっぱいで結婚や夢を諦めてしまう若者を増やしたくないという思いのほうが大きかった。自分の人生の安定はもう少し後でいいかなと、腹をくくりました」

中村 学
活動を通じて業界を盛り上げ、地方創生に貢献する

「総務省の情報通信白書によれば、テレワークの普及があったにも関わらず、通信業を取り扱う雇用者は増えるどころか2021年には減少傾向となっています。アプリケーション開発者は増えていますが、社会インフラとして見えないところにあるICT技術者は、お客様も含めて人手不足が加速しているのです」と語る中村氏。
人手不足が進むのであれば、ネットワークエンジニアがどのようになれば幸せになれるのかを探求し、魅力的な仕事になることが大事だと中村氏は考えている。

「まず入社志望者に対しては、『うちは大きな会社ではないし、できることも限られています。でも大きな仕事も手掛けています。あなたはどういう仕事をしたいですか』と、良いところも悪いところも包み隠さず話すようにしています」
面談というよりは、打ち合わせに近いスタイルにしていると言う。

そして入社後のスタッフに対しては、スキルアップの声援を惜しみなく行う。アイティアスリートは、オフィススペースの約半分がラボルームとなっており、社員は様々なICT機器やクラウドを利用可能。担当する案件で使用する機器の動作確認などの他に、自由に自分の技術を探求することができる。またアメリカの大手サイバーセキュリティ企業パロアルト社と提携し、同社の研修プログラムを受講することも可能だ。

一方、福利厚生にも力を入れている。
「健康のためにランニングステーションと契約したり、社食サービスの充実や、社員全員でおいしい物を食べに行く会なども実施し、情報発信も行っています。そうして働きやすい業界なんだと外部の方にも認知していただけるようにしたいですね」

エンジニアにとって理想的な環境を追求する中村氏がさらに目指すのは、全国への展開だ。現在は大阪に支店を出す計画を進めていると言う。
「当社の中核を担っている社員が徳島県出身で、地元に近い大阪で働きたいと言い出したのがきっかけです。当社には、全国各地の多くの企業からネットワーク構築に関する問い合わせが入ります。東京に技術も人材も集中していて、地方に対応する会社が少ないからです。地方の各拠点に支社や子会社を設けて各地のネットワーク・ニーズに対応する方が効率的ですし、地方の問題解決にもつながって地方創生に貢献できます。また、ネットワークエンジニアになりたくて上京する若者がいますが、同じ仕事ができるなら地元で働きたいという者も少なくないと思います。彼らの働く場所を確保する意味でも、アイティアスリートとして進出していきたいと考えています。私も故郷が福岡なので、いつかは地元を盛り上げたいという思いがあります。まずは西日本からはじめていきたいですね」

中村 学

アイティアスリート株式会社 代表取締役
https://www.itathlete.co.jp
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。