
働き手と企業を結び、課題に立ち向かう
企業が人材を確保する際、大別すると直接雇用、人材派遣、アウトソーシングの方法がある。近年は採用が難しいというケースなどからアウトソーシングを活用する企業が増えているが、同時に社内にノウハウが蓄積されにくいというデメリットもある。三浦氏はノウハウを蓄積しながら、アウトソーシングのメリットも享受できる新たなソリューションを立ち上げた。業界理解力や知識、実績のある「プロジェクトマネージャー」、業務の実行部隊「クラウドワーカー」、業務の実行支援とノウハウを蓄積する「テクノロジー」をひとつの単位として提供することで、業務負担の軽減や新規事業推進に貢献するというものだ。
「弊社に登録するクラウドワーカーは約50万人。まずは企業側の課題を聞き取り、業務に適した会員を我々が選定します。業務遂行前にヒアリングし、業務のワークフローとマニュアルを整理して業務に取り組みます。同時に、ワークフローとマニュアルも納品していきます。単に早く・安く利用できるだけではなく、いかにさまざまな業務のノウハウを会社の資産として残せるかを重視したソリューションを提供しています」と三浦氏は語る。
「直近では、当社に依頼を頂くパターンだけではなく、当社が介在せずに、企業が直接クラウドワーカーに発注できるシステムを構築し、顧客の状況に合わせて選択できるソリューションの提供を予定しています。人材は経営者にとって永続的な課題であり、働くことは人生の大半を占めます。企業と労働者、両者の課題を解決し、社会価値の高い企業になることを目指しています」
働き方の多様化が進むなか、多くの潜在的な働き手と企業をつなげるインフラの役割を担い、世界の可能性を広げるといったビジョンをもって活動していくという。