Powered by Newsweek logo

三浦陽平
MIURA YOUHEI

三浦陽平

株式会社アイドマ・ホールディングス 代表取締役

労働人口減少時代における
新たなソリューションを提案
労働力不足が加速する今後の日本で、採用難と離職率の増加はより深刻な問題となる。「採用に代わる新しいソリューションの活用」を提案するのが、株式会社アイドマ・ホールディングス代表取締役の三浦陽平氏だ。
三浦陽平
画像はイメージです。
働き手と企業を結び、課題に立ち向かう

企業が人材を確保する際、大別すると直接雇用、人材派遣、アウトソーシングの方法がある。近年は採用が難しいというケースなどからアウトソーシングを活用する企業が増えているが、同時に社内にノウハウが蓄積されにくいというデメリットもある。三浦氏はノウハウを蓄積しながら、アウトソーシングのメリットも享受できる新たなソリューションを立ち上げた。業界理解力や知識、実績のある「プロジェクトマネージャー」、業務の実行部隊「クラウドワーカー」、業務の実行支援とノウハウを蓄積する「テクノロジー」をひとつの単位として提供することで、業務負担の軽減や新規事業推進に貢献するというものだ。

「弊社に登録するクラウドワーカーは約50万人。まずは企業側の課題を聞き取り、業務に適した会員を我々が選定します。業務遂行前にヒアリングし、業務のワークフローとマニュアルを整理して業務に取り組みます。同時に、ワークフローとマニュアルも納品していきます。単に早く・安く利用できるだけではなく、いかにさまざまな業務のノウハウを会社の資産として残せるかを重視したソリューションを提供しています」と三浦氏は語る。

「直近では、当社に依頼を頂くパターンだけではなく、当社が介在せずに、企業が直接クラウドワーカーに発注できるシステムを構築し、顧客の状況に合わせて選択できるソリューションの提供を予定しています。人材は経営者にとって永続的な課題であり、働くことは人生の大半を占めます。企業と労働者、両者の課題を解決し、社会価値の高い企業になることを目指しています」

働き方の多様化が進むなか、多くの潜在的な働き手と企業をつなげるインフラの役割を担い、世界の可能性を広げるといったビジョンをもって活動していくという。

三浦陽平
付加価値を生み出し、関わるすべての人に貢献

同社では創業当初、営業分野の中でもアポイント取得に特化した支援に注力した。しかし、企業側でも実施可能なことを代行するだけでは価値を感じてもらえない。「自分たちだからできること」を追求して再現性のあるノウハウを提供することを付加価値にし、ビジネスや組織を改善した事例を次々と生み出している。

「印象深い事例の一つとして、ウォーターサーバーのBtoC事業の支援が挙げられます。クライアント様がテストマーケティングを私たちに依頼してくださったのです。ウォーターサーバーの導入は次々と決まっていったものの費用対効果が見合わず、困難に直面していました。そこで私たちは、直接営業するのではなく、代理店を作る戦略を提案したのです」

そして不動産仲介会社にアプローチしたところ、大きなニーズが眠っていた。不動産仲介業は仲介手数料が主な収益となるため、本来はストック型ビジネスではなくフロー型ビジネスにあたる。つまり、単発の収益を積み重ねていくビジネスモデルのため、ストックをもたない。一方、継続的な利用が前提となるウォーターサーバーはストックとして見なすことができる。不動産仲介会社にとってはストックを有することができ、依頼企業にとっては提案販売をしてもらえるためウィンウィンである。パートナーシップ開拓の切り口から活動したことが実を結び、今では成功事例の一つとなった。

「私は仕事自体が夢や目標を実現できる手段であるという考えを大事にしています。多様な働き方を支援するだけでなく、個人の市場価値や満足度を向上させることで社会貢献につなげていければと考えています」

同社の理念は「すべての人の夢の実現に貢献する」こと。三浦氏の力強い言葉は、創業からの理念が今に至るまで貫かれていることをまさに表している。

三浦陽平

株式会社アイドマ・ホールディングス 代表取締役
https://www.aidma-hd.jp/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。