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将来への不安からスタートした不動産投資
「もともと家などの建築物が好きで、子どもの頃にはいつか建築を学びたいという思いをもっていました。しかしテレビゲームにも興味があったことから大学は工学部に進み、卒業後はシステムエンジニアとして企業に就職したのです」
そう話す木村氏が飛び込んだIT業界で待っていたのは、想像以上の激務と過酷な労働環境だった。
「もちろんIT業界のすべての会社がそうではないと思いますが、私が勤めた会社はお世辞にも労働環境が良いとは言えず、長時間労働が当たり前。腰痛や肩こりにはじまり、頭痛にまで悩まされるようになり、いつしか定年までエンジニアとして働くことに不安をもつようになっていました」
メディアでは“老後2000万円問題”が話題になった頃、将来への不安を抱えた木村氏は、激務の合間を縫ってファインナンシャルプランナーの資格を取得。株式投資をはじめ、資産形成を目指して様々なチャレンジを行うも、手応えが感じられるものに出会うことはできなかった。
「そこで思い出したのが、子どもの頃に家が好きだったこと。どうせやるなら自分が好きなものに投資するのがいいのではないかと思い、28歳のときに不動産投資をはじめたのです」
投資をはじめた当初は失敗も繰り返したが、そうした失敗からも多くを学び、自らの不動産投資のノウハウを確立。約10年で24棟ものアパートや戸建てのオーナーになるなど、持ち前の探究心と“好き”という気持ちを原動力に不動産投資で成功を収め、35歳のときには勤めていた会社を辞めて独立した。
とはいえ、木村氏にとって不動産投資は、あくまでもいち投資家として会社勤めの傍らに行っていたもの。会社を辞めたのも体調的な理由が大きく、「不動産投資の講座を開くことなどまったく考えていなかった」と当時を振り返る。
関わる人々の人生を大きく花開かせるために
木村氏の心境を変化させたのは、ある人から投げかけられた言葉だった。
「著名な経営者の方と話す機会があり、『あなたのように不動産投資で成功すれば、もっと多くの日本人が豊かになれる。だから他の人にも教えてあげて欲しい』と言われて、その言葉に感銘を受けたんです。例えば賃貸経営をするにしても、どのような物件をどのような順番で買えばいいのか、あるいは買った後のトラブルにどう対処すればいいかなど、私自身も不動産投資をはじめたばかりの頃はわかりませんでした。そのために無駄な出費も多くありましたし、不動産投資を学ぶ塾にしても専門分野に特化したものばかりで、トータルで学ぶためには多くの費用が掛かりました。そこで、不動産投資のイロハに加え、私が培ったノウハウを学んでもらえるスクールをつくれば、多くの大家さんや不動産投資に挑戦したい人の助けになるのではないかと。自分の不動産投資や賃貸経営の知識や経験によって、一人でも多くの人が豊かに暮らせるようになるのであれば、私が講座を開くことに意味があると考えたのです」
そんな思いから木村氏が開設した「神・大家倶楽部」は、3年間で1000名が学ぶ超人気の不動産投資塾に。その特徴は、戸建て、中古アパート、新築アパートの3つの軸と、購入、空室対策、修繕、売却という4分野、つまり賃貸経営に必要なノウハウを緻密かつ具体的に学べること。
「不動産投資や賃貸経営というと区分マンションを購入して貸し出すイメージが強いかもしれませんが、実際には築古の戸建てやアパート、新築アパートなど、様々な投資先があります。とはいえ、多くの不動産投資講座では一つの投資先についてしか学べません。また、中古アパートを購入する際に、その分野や購入に関する知識だけを学んで動き出してしまうと、修繕や集客の段階で手詰まりになってしまうこともよくあります。不動産投資をはじめるには、複数の投資先や、購入から売却までのノウハウや知識を一貫して学んでおくことが大切。私たちの講座では、そうしたノウハウや知識が網羅的に学べるのと同時に、目標設定や運用プランなど、成功の道筋を立てたうえで不動産投資に挑戦することができるので、成功の確率が大きく上がるのです」
動画やオンラインセミナーなどで場所や時間を選ばず学ぶ機会を提供し、受講生同士が情報共有できる場などもインターネット上に公開される。そんな「神・大家倶楽部」では1年間のカリキュラムで独り立ちできる実力を養成。その後は卒業となるが、会員を継続して木村氏にコンサルティング的なアドバイスを求める卒業生は実に7割にもなるという。
2022年には初めての著書となる不動産投資の指南書も出版。会社の収益で空き家を活用した障がい者施設も運営し、今後は日本の未来を担う子どもたちに向け、資産運用に関する教育もはじめるという木村氏。
「不動産投資は、収入と資産の両方を得られるツールです。私たちの活動を通じてより多くの方に不動産投資を知っていただき、それが世の中のお金の悩みや課題の解決に少しでも繋がればと思っています。当社の社名は、関わる人々の人生が花開くようにと願って、“咲く”と“ライフ(人生)”からつけたもの。今後も当社にしかできない方法で、不動産投資を通じた人々や社会への貢献を目指していきたいと考えています」