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後藤伸
GOTO SHIN

後藤伸

株式会社ART TRADE JAPAN 代表取締役

実体験で磨き上げた営業スキルを提供し、
新時代のビジネス環境をサポートする。
ART TRADE JAPAN が提供する営業研修の特徴は、超実践型であることだ。「30分でアポを取り、商談まで持ち込むメソッド」をはじめ、実用性に定評がある。そのノウハウは、同社の代表取締役である後藤伸氏が具体的な目標達成のために編み出し、磨き上げられたものだ。
後藤伸
超実践型の営業メソッドの裏にある、確かな実績

建築業を営む家に生まれ、幼少期からピアノを習った後藤氏は、バンド活動などを経験し、自然な流れで音大に入学した。大学時代に思い描いた将来像は、音楽を愛する者が集うジャズバーの経営者。建築士の父の影響から防音工事などの知識もあり、内装などを含めた開業費を2千~3千万円と見積り、資金を最速で稼ぐための方法を思案した結果、「大学生がアルバイトで稼げる金額ではない」と結論付け、19歳でビジネスをスタートさせた。

最初に手掛けたのは経営者のためのプロモーションDVD制作。自身のバンドのプロモーションビデオを制作した経験があり、動画の撮影、編集には自信があった。格安で請負ったことから口コミで顧客が増え、3カ月で400本の依頼が殺到。薄利多売のモデルに心身の限界を感じ、長く続けることもなかったが、このときの経験が後の選択に大きく影響している。

「経営者の本音を知ることができた。なかでも、印象に残っているのが営業に関すること。優れた技術や製品がある企業の社長も『営業こそが大切』『優秀な営業の人材が欲しい』と口を揃えて言うのです。稼ぐために学ぶべきことは、営業スキルなのだと直感しました」

営業のノウハウを学ぶために、どうすればよいかリサーチした結果、出版営業で成功していた人物に目をつけ、面識のないままSNSでコンタクトをとることに成功。頼み込んで、彼が経営する会社に入社した。音大生と営業社員、二足の草鞋である。

「その会社は、スパルタそのものでした。1カ月で新規30名のアポを取りつけ、そのうち3件を成約できなければ解雇。学生だからといって、言い訳は許されない環境でした」

大学の授業が終わった後、自主練習していると、やはり仕事に割く時間が足りないことに気づく。夜に、せいぜい2時間程度しかない。効率の良い営業スタイルを模索し、ビジネス書も読んだものの、期待した効果が得られない。そこで一から自力で作ったのが、30分で商談に持ち込むノウハウだ。

「私の営業手法の要点は、相手にとって特別な存在になること。そして、商品の性能や価格ではなく『この人の売るものを買う』というステータスで成約させる。映画の予告編に近いイメージです。わずか15秒という短い時間で、心理的なフックをいくつも作っていく。そして、映画の内容は分からなくても客足を劇場に導くことがゴールです。営業にも、こうしたエンターテインメント性のあるアプローチを取り入れることが大切だと私は考えています」

後藤伸
営業セミナー『ART OF LIFE』の真髄

自分なりのスタイルを身に付けた後藤氏は、在学中に営業成績でトップとなり、遂に起業を決意。自らのノウハウを教え込んだチームを統括し、営業の収益性を高めた。その成果が認められ、卒業直後から、講演のオファーが舞い込むようになり、月に数度、営業研修の講義を担当することになった。

「後に気づいたことですが、私の営業手法はコーチングに近いもので、人材育成や組織マネジメントの側面もあります。共感から行動に導くメソッドは、普遍的なビジネススキルになりえると確信しています」

ART TRADE JAPANの営業セミナー「ART OF LIFE」の運営は、同社の主力事業の一つだが、そのカリキュラムは多岐にわたる。その受講者に最適なトレーナーをつけて、ノウハウを伝えるスタイルで、より高度なスキルを必要としている受講者には、組織マネジメント編などの講座も用意している。

受講者の職種や経歴が幅広い点も興味深い。管理職や経営者、フリーランス、資格を活かして開業を目論む主婦、看護師や患者との接し方に悩む医師などが受講している。営業という枠を超えて、コミュニケーションスキルを高めたいと願う人たちは多いという。

営業ノウハウを皮切りに、後藤氏の知見は、個の力を高め、生産性の高い組織をつくる体系として昇華しつつある。一方で、コロナ禍によって、組織のあり方、個人の働き方は大きく変わっている。後藤氏は、この状況をどう見ているのだろう。

「人との接触が制限されており、営業にも新しい手法が求められています。また、これまでになかった産業、仕事が出てきて、動向を予測するのも難しい。その中で私のできることは何なのか。社会に必要とされる会社であるため、様々な新サービスを思い描いている最中です」

同社では現在、すべての事業でオンライン化を進めている。SNSインフルエンサーマーケティング、VRを活用した研修、オンラインとオフラインを融合した企業コンサルティングなど、コロナ禍における企業課題に対応すべくサービスを拡充。新たなビジネスの形を求めて暗中模索する時代に、後藤氏が出す解とは何なのか。そのチャレンジから目が離せない。

後藤伸

株式会社ART TRADE JAPAN 代表取締役
https://art-trade-japan.com/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。