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大人になってからの“学び”が人生を豊かにする
社名の「セカンドアカデミー」は、高校や大学までの学校教育を人生における第一の学びと仮定した場合の第二の学び、つまり「社会人になってから自主的に学ぶ場」を意味する。日本でも近年はリカレント教育などという言葉が聞かれるようになり、社会人の学びに注目が集まっている。とはいえ、勉強は学生時代にするものというイメージをもつ人も、まだまだ少なくはないだろう。そうした人たちに向けて黒田氏が事業を通じて伝えたいのが、「大人になってからの学びが人生を豊かにする」という自らの経験だ。
「長い人生を考えると、大人になってからの学びが大切なのは当たり前のこと。自分自身が社会人になってから様々な勉強をすることで、経済的にも時間的にも豊かになることができました。そうした実感や経験から、より多くの人に学ぶことの意義や大切さを伝えたくて、スクール事業を始めたのです」
そう話す黒田氏が生まれ育ったのは鹿児島県の徳之島。地元の高校を卒業後に調理師学校で学び、上京して料理人として働いた後、管理栄養士の資格を取得。病院食を作る給食センターに就職した。
「資格まで取って転職したのに給料は僅かにしか上がらない。このまま働くだけでは豊かになれないのではないかと。そんな疑問を感じているときに、ベストセラーになった『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、お金のことを真剣に学ぼうと考えたんです」
働きながら大手マネースクールで学び、26歳の時に中古戸建住宅を400万円で購入して不動産投資をスタート。その数年後に現在も所有する埼玉県のシェアハウスを購入したことで、本業の給料と同程度の家賃収入を得ることができるようになった。
「収入面の不安がなくなったこともあり、そこからはやりたい仕事をしようと。患者さんの相談にも乗りたかったので、大手の病院に転職しました。すでにその頃には学ぶ習慣がついていたので、働きながら予防医学を学ぶスクールにも通って。ところが、そこで幅広く予防医学や健康についての知識を学ぶうちに、病院ができることの限界を感じるようになった。そこで、独立して起業し、自分が学んできた予防医学の知識を伝えていこうと。管理栄養士さんや薬剤師さんなどの医療関係者を対象に、セミナーや情報発信を行う予防医学アカデミーを立ち上げることにしたのです」
人々の悩みを解消したいという思いから生まれたコンテンツ
口コミをメインにブログやSNSなどで評判が広がり、徐々に広がっていった参加者の輪。そこで突き当たった課題が、決して待遇が良いとはいえない医療分野などで働く受講者たちを悩ませる、「お金の問題」だった。
「いくら健康に良い食生活などについての知識を学んでもらっても、経済的・時間的に余裕がないと、日々の暮らしの中でそれを実践することは難しい。それならまずお金の問題を解決してもらおうと、自分が勉強してきたお金の知識や、経験してきた投資などについてもお伝えするようになったんです」
独学で学んで資産を増やし、現在は1億円以上の資産を運用する投資家の顔ももつ。そんな黒田氏の実践に基づく“お金”についての講義が大人気となり、やがてマネーアカデミーが誕生。スクールで提供されるのは、黒田氏自身が経験したあらゆる投資方法や資産形成のノウハウ、健康についての知識から、企業経営で学んできた営業戦略や心理学、さらには成功者の思想や哲学などをエッセンスとしたオリジナルのコンテンツ。約3カ月のセミナーや動画レッスン、黒田氏をはじめとする講師陣や他の受講生らとのチャットでのコミュニケーションなど、様々なカリキュラムを通じて、人生を豊かにするための“お金力”を身に付けることができる。
「自分が何歳までにいくら貯める必要があり、そのためにはどのような方法で資産形成をすればよいのか。そうしたことを考える力やそのための知識をもつことも“お金力”ですし、詐欺などに遭わない知識を持つことも“お金力”。さらには、自分の価値観に合った人生を豊かにするお金の使い方を知ることも、大切な“お金力”だと考えています」
インターネットに有象無象の膨大な情報が溢れる昨今、その中から本当に有用な情報を選択することは誰にとっても難しい。だからこそ、「私自身の成功体験に基づく正しい知識を伝えて、一人でも多く成功する人を増やしたい」と黒田氏は言う。
マネーアカデミーを立ち上げて約4年、すでに269名を超える卒業生と今もチャットで繋がり、気さくに質問にも答える。そんな黒田氏のチャレンジの原動力になっているのは、受講者たちから聞く喜びと感謝の言葉だ。
「おかげ「さま」で人生が変わりましたと「言っていただける機会も増えました。」そうした声を聞くのが嬉しいから人に伝えるという事業を行っています。多くの人が抱えるお金と健康と人間関係の悩みを解決するコンテンツの提供が、私たちの会社の使命であり役割。今後も一人ひとりの受講者としっかりコミュニケーションが取れる範囲で、少しずつででも学びの輪を広げていければと思っています」